親だからって、最初から完璧なわけじゃない
子どもが生まれたその日、"親"という肩書きをもらった.
でもその瞬間から急に立派になれるわけじゃない。
むしろ、不安と戸惑いの連続。泣き止まない我が子を前に、 「どうしていいかわからない」と立ち尽くした日もありました。
おむつ替えに四苦八苦して、寝不足でふらふらになりながらも、 どうにか今日を乗り越えることで精一杯だったあの日々。
教科書通りにはいかない現実に、 何度も「自分は向いていないのかも」と思ったこともあります。 でも、それでも毎日向き合っている自分がいる。 それだけで、もう立派な一歩だと思うのです。
子どもの成長に、親も引っ張られていく
初めての寝返り。初めてのハイハイ。 はじめての「ママ」や「パパ」って言葉。
そして、一人で歩き出す背中を見て、思わず涙がこぼれそうになる。
できることがひとつずつ増えるたびに、 親としての自分も少しずつ強く、優しくなっていきたい。
「怒らないでいよう」と思っていたのに、 つい声を荒げてしまった日もあるけれど、 そのたびに「次はこうしよう」と思えるようになった。
そして気付きます。 子どもに成長を促しているつもりが、 実は自分の方が毎日、学ばされているのだということに。
小さな失敗やすれ違いを重ねながら、 少しずつ、親子の距離も近づいていく。 一緒に笑って、一緒に泣いて、 その繰り返しが、親子の関係を深めていくのだと思います。
子どもは親に、親は子どもに育てられる
育児って、教えることだけじゃない。 たくさんのことを、子どもから教えられる。
たとえば、 「今を大事にすること」 「自分の気持ちに素直であること」 「愛情って、こんなにあたたかいんだということ」
一緒に手をつなぎながら歩く道。 いつのまにか、自分が子どもに支えられていることに気づく瞬間もあります。
子どもの成長に寄り添いながら、 親自身も変わっていけるのは、 育児という時間がくれる、かけがえのない贈り物です。
未熟なままでいい。間違えてもいい。 完璧を目指すよりも、「一緒に育つ」ことの方がずっと大事。
おわりに
子育てに、正解はありません。 でも、「一緒に育っていこう」という気持ちがあれば、 それはきっと、世界にたったひとつの素敵な子育てになるはずです。
今日も少しずつ、親として育っていけますように。 そしてその過程で、たくさんの愛情と思い出が、 親子の絆を少しずつ深めてくれますように。
今日のあなたの背中をそっと押してくれますように。