毎日、ちゃんとやってる。だけど…

子育てをしていると、どうしても感情が爆発しそうになる瞬間があります。
寝かしつけの時間。
お風呂上がりのバタバタ。
朝の支度中に限って「これイヤ!」と言い出す。
こちらの余裕がないときに限って、子どもは自由気ままに振る舞うものです。
「もう!いい加減にして!」
その瞬間、思わず大きな声を出してしまった自分にハッとします。
静まり返った部屋に、自分の怒鳴り声だけが残って、空気がピンと張りつめたように感じました。
そんな時ほど、心がざわつき、後悔と反省が押し寄せてきます。
自己嫌悪に襲われる夜

子どもが眠ったあと、隣でスヤスヤ寝息を立てている寝顔を見ると、胸が締めつけられます。
あんなに怒る必要はあっただろうか?
他の方法はなかっただろうか?
「あんな言い方しなければよかった…」
「もっと冷静になれたはずなのに…」
「自分は親として失格かもしれない…」
そんな思いがぐるぐると頭の中を巡ります。
怒ったあとの罪悪感って、どうしてあんなにも重くのしかかるのでしょう。
一日の疲れとともに、心もどっと疲れてしまう。
子どもにとっての“安心できる大人”でいたいのに、それができなかった自分を責めてしまう夜、ありませんか?
救ってくれたのは、ある言葉

そんなとき、ふと思い出した言葉があります。以前、どこかで見かけたフレーズです。
完璧な親じゃなくていい。必要なのは、安心できる存在。抱きしめられる親。
この言葉を初めて見たとき、心の奥にすっと沁みていくような感覚がありました。
涙がこぼれそうになるほど、救われた気持ちになったのを覚えています。
子どもは、完璧な対応を求めているわけではない。
失敗しても、間違えても、その後に「ごめんね」と素直に伝えること。
そっと寄り添って、抱きしめてあげること。
それだけで、子どもの心はきっと安心するのだと思います。
怒ってしまったことよりも、その後どう向き合うかが大切なんだと気づかされました。
明日、もう少し優しくなれますように

完璧な親なんて、きっとどこにもいません。
毎日100点を目指そうとすればするほど、自分にプレッシャーをかけてしまいます。
でも、怒ってしまったあとに深呼吸して、
「今日はちょっと言い過ぎたな」と思える自分がいるなら、
それはきっと前に進んでいる証拠です。
明日は、もっと穏やかに話せるかもしれない。
余裕がなくなったら、ちょっと一息ついてみよう。
たまには家事を手抜きして、子どもと一緒にゴロゴロしてみよう。
そんな“小さな優しさ”を積み重ねていければ、それでいい。
大きな理想より、現実にできる「少しの変化」を大切にしていきたいと思います。
おわりに
子育てに正解はありません。
マニュアル通りにいかないのが、子どもとの毎日です。
だからこそ、誰かの「わかる」が何よりの救いになることがあります。
もし、この記事を読んでくれたあなたが、今少し疲れていたのなら。
今日くらいは、自分にも「よくやってるよ」と声をかけてあげてください。
怒ってしまっても、泣いてしまっても、
また笑えたら、それで大丈夫。
子どもと一緒に、少しずつ前に進めばいい。
この文章が、ほんの少しでも心を軽くできたなら嬉しいです。